雨の日も風の日も、帰らぬ主人を渋谷駅で待ちつづけた、秋田犬のハチ。
渋谷駅前に「ハチ公」として銅像が建てられた、ハチの物語です。
本づくりは、資料集めからはじめました。
どのくらいの資料が残っているか最初は不安でしたが、
林正春さんが残してくださった「ハチ公文献集」に出会うことができ、
飼い主だった東京帝国大学の上野先生とハチの絆の強さを知ることができました。
表紙の撮影は、シライ犬舎の子犬たちが協力してくれました。
秋田犬の子犬の破壊力はすさまじく、もう、それはそれはぬいぐるみのようにかわいくて、
思わず、連れて帰りそうになりました。
いまでも表紙を見るたびに、あのときの子犬の様子が思い出され、
ほわほわとした気分になります。