SDGs(持続可能な開発目標)が、さかんに言われています。
ただ、こうした目標を掲げなくても、
自分のやりたいことを、まっすぐやっていったときに、
この目標とおなじになったなら、
自然で、無理がなくて、それこそ長く続けられるんじゃないかなと。
今回は、まさにそんな人たちを、3つの物語にまとめました。
チョコレート・カンパニー MAISON CACAOの石原紳伍さん。
自分のことより、まわりの人の幸せを考えちゃう人、
だれかを幸せにすることが、自分の幸せだという人。
石原さんの判断基準は、いつも、みんなが幸せになれるかどうか。
そして、こうと決めたら一直線。
なんたって、元ラガーマンですから!
アナゴ筒漁師の齋田芳之さん、研究者の清水詢道さん、東洋海洋大学の教授・東海正さん。
東京湾のアナゴの漁獲量が減り、アナゴの取りすぎが懸念されるなか、
アナゴの筒に開けた穴を大きくすることで、
稚魚や幼魚を逃がしながら、漁をする方法を考え出しました。
横浜市の柴漁港で行われた取り組みは、神奈川県全体に広がり、
千葉県、東京都と、東京湾で漁をする漁師さんたちのルールになりました。
最後は、表題にもなった、世界でいちばん優しいロボット、
分身ロボットOriHimeを開発した、ロボット開発者の吉藤健太朗(オリィ)さん。
オリィさんの作るロボットを動かすのは、
病気やケガで家から出ることがむずかしい人たち。
手や指、目を使ってパソコンを動かすことで、
離れた場所にいるOriHimeが動き、話す言葉を相手に届けることができます。
(声が出せない人も、パソコンに文字を打ち込み、音にして出せます)。
2021年6月21日。偶然にもこの本の発売と同時期に、
東京日本橋に、OriHime-Dが接客する、
分身ロボットカフェの常設実験店がオープンしました。
OriHimeを使って、がんばる人たちに、ぜひ、会いにきてください!