PROFILE

『ひたすら、まっすぐに』

「お天道様に恥じないように、生きていってほしい」
読者のこどもたちに、メッセージをお願いしたとき、
ある救命救急センターの医師にいただいた言葉です。
ゴールに向かって、最短距離を要領よく進むのではなく、
自分の歩き方で、選んだ道をしっかりと歩んでいく。
そのときに無駄だったり、失敗したと思えることも、
振り返れば必ず、その人の糧となっている。

取材の現場には、真剣に生きる人たちの思いと熱がうごめいています。
熱い空気が、その場の景色を作り出しています。
色、かたち、音、言葉、温度、手触り、匂い。
そんなひとつひとつを、ていねいにすくいあげて言葉と文章にかえていく。
この作業が、とても好き。
 
言葉が持つ力を、信じています。
「明日、もうちょっとだけ、がんばろう。」
読んでくれた人が、そんな気持ちになるような文章をつむいでいきたいと思います。

2024 岩貞るみこ

岩貞 るみこ(いわさだ るみこ)
文筆家。横浜市出身。

会社勤務を経たのち、渡辺靖彰氏に師事し、
1991年にモータージャーナリストとして独立。
クルマを加害車にしないために、人道車医療の視点から取材に取り組むほか、
国土交通省、警察庁、内閣府をはじめとする各省庁の検討委員を歴任。

子どもたちに命の大切さを伝えることで、未来の交通事故を減らせると考え、
2004年から小中学生に向けたノンフィクションの執筆をはじめる。
現在は、さまざまな世代に向けた書籍を中心に活動し、メッセージを届けている。